
Vtuberを始めたい!ってなった時に絶対に必要になるのはもちろんVtuberのモデル。
昔は3Dモデルを使ってる人も多かったけど、最近の主流はやっぱりLive2Dモデルですよね。
「一体どのぐらいの金額でLive2Dのモデルを作ってもらえるんだろう?」という方の悩みに答えるため、
今回はVtuber用のLive2Dモデルのイラスト制作依頼の相場について調査しました。
Vtuber用のLive2Dモデルとは?
Live2Dとは、まるで生きているかのように2Dのイラストを立体的に動かす技術のことです。
「にじさんじ」や「ホロライブ」「ぶいすぽっ!」「Neo-Porte」などに所属している著名なVtuberが使用しているものはこのLive2Dモデルというものになります。
3Dモデルに比べてLive2Dモデルは2Dのイラストをベースにアニメーションの動きをつけていくので、まるで2次元のキャラクターが本当に動いているかのような動きを実現できるようになりました。
「キズナアイ」「ミライアカリ」等のVtuberが流行り始めた時は3Dモデルを使うことが主流になっていましたが、現在では動きの滑らかさやビジュアルの良さから、Live2Dモデルを利用して配信活動を行うVtuberの方が多くなってきています。
Vtuber用のLive2Dモデルを制作する人の数も増え、個人の方でも気軽に依頼できるようになっているので、今からVtuberを始めるという方には、Live2Dモデルでの活動がおすすめだと言えるでしょう。
Live2Dモデルにおけるイラスト制作とモデリングについて
Live2Dモデルの制作には大まかに二つの工程が存在しています。
まずはシンプルにVtuber本体のイラスト制作。
そしてこのイラストを細かく個別のパーツに分けて、ソフトでVtuberを動かせるような状態にするためにモデリングを行います。
この二つの工程を経て、Vtuberは動くようになるのです。
イラスト制作とモデリングを別の人に依頼するパターンもある
イラスト制作とモデリングの両方やります!というクリエイターさんもいますが、イラスト制作だけ行ってモデリングは他の方に任せるといった分業制でVtuber制作を行っているクリエイターさんもいます。
この場合、イラスト制作とモデリングをそれぞれ専門の別の方に任せる事になるので、依頼料が比較的高価になりやすい傾向にあります。
その代わり、それぞれの得意分野だけを行っているので、クオリティの高いLive2Dモデルに仕上がることが多いです(特にモデリングの部分で結構技術力の差が出る気がします)
良いイラストを描ける技術とモデリングをする技術は全くの別なので、両方できるかどうかはクリエイターさん次第です。
安価に済ませたいのであれば、イラスト制作とモデリング、どちらも受け持ってくれるクリエイターさんの方がおすすめです。(あくまで比較的安価になりやすいという話であって絶対ではないです)
逆にクオリティを高めるため、あえてイラスト制作とモデリング、それぞれ技術力の高いクリエイターさんに頼む方法をとることもあります。(お金に余裕のある企業Vtuberに多い印象です。先行投資という意味合いもあると思いますが)
余談ですが、Vtuberの生みの親はよく「ママ」とか「お母さん」と呼ばれることがありますが、イラスト制作とモデリングが別になっている場合、イラスト制作してくれた方のことを「ママ」、モデリングしてくれた方を「パパ」と呼ぶことが多いです。
Live2Dモデルの制作を依頼する方法は?
続いて、Vtuber用のLive2Dモデルの制作を依頼する方法についてです。
①ココナラ、SKIMAを通じてクリエイターに依頼する
これが最もわかりやすく、依頼しやすい方法です。
ココナラ・SKIMAは共にイラストのスキルを売り買いできるマーケットといった感じで、色々なクリエイターさんがイラスト制作を請け負うために「〇〇用のイラスト制作します!」「アイコンを作ります!」「可愛いイラストを描きます!」といった文言とともに、「この料金で〇〇をします」といった商品を販売しています。
その中にはもちろんイラスト制作のカテゴリーもあり、「Vtuber制作いたします」といったような文言で料金と共にVtuberのデザインサンプルも提示してくれているので、Vtuber制作を依頼する側としては”この料金でこんな感じのモデルを作ってくれるのか”という必要な費用と完成後のイメージがつきやすいので、ココナラやSKIMAなどを通じてクリエイターに依頼するのが、一番依頼しやすい形だと思います。
②X(Twitter)などのSNSを通じてクリエイターにDMやメールで直接連絡する
また、XなどのSNSツールを利用して良さそうなクリエイターさんを探して依頼してみるのも一つの手です。
ココナラやSKIMAなどのマーケットでVtuber制作の商売をしていなくても、直接DMやメールで連絡したら仕事を受けてくれるクリエイターさんもいます。
逆にDMやメールでしか仕事を受けていないクリエイターさんも多数います。こういったクリエイターさんはすでに大手の企業等で実績のあるクリエイターさんが多く、多少高額になることが多いですが、クオリティの高いモデルを制作してくれる傾向にあります。
ただし、ある程度著名なクリエイターさんは企業からの依頼しか受けていないというケースも多々ありますので、注意が必要です(もちろん中には個人からの依頼でも仕事を受けてくれる有名イラストレーターさんもいます)。
③Vtuberの制作会社に依頼する
VtuberのLive2Dモデル制作を請け負っている制作会社へ依頼することも可能です。
しかし、間に会社が入っていることもあり、依頼料金は高額になりがちですし、個人で依頼する場合はあまり選択肢に上がってこないでしょう。
おすすめの依頼方法
個人的に一番おすすめの依頼方法は①のココナラ・SKIMAを通じてクリエイターに依頼するです。
Vtuberは全く同じ物を作るわけではないので、多少の差はあれど、クリエイター側が料金とクオリティを提示してくれているので、非常に依頼がしやすいですし、間にココナラ・SKIMAが入ってくれているので金銭トラブルに繋がることもまずありません。
また、クリエイター側がVtuber制作してくれることを明確にしてくれていますし、断られることもあまりないので(納期が遅くなることはあるかもしれませんが)、気持ち的にも依頼しやすい形になります。
次におすすめなのが、②のX等を通じてクリエイターにDMやメールで直接連絡する方法です。
特にXはかなりイラストレーターさんを探すのに使えます。
なぜならVtuberは99%以上の確率でXのアカウントを持っているからです。
好みの見た目のVtuberのXを見れば、固定ツイやプロフィールなどにVtuberの制作者である「ママ」が誰なのか明記されている場合がほとんどです。
「このVtuberの見た目いいなぁ」→「Xを見てママを確認」→「ママのXを見つけて仕事受けてくれそうだったら依頼する」
上記の流れで、好みの見た目のクリエイターを見つけることができます。
ただ、見た目が良すぎるVtuberのママほど仕事を受けてくれなかったりしますし、受けてくれたとしてもかなりの高額になるケースがほとんどなのである程度覚悟した方がいいかもしれません。
また、X上でクリエイター自体がVtuberの制作してます!依頼待ってます!みたいに発信してるケースもあるのでそれを元にクリエイターを探すのも一つの手ですね。
①に比べて手間のかかる方法ですが、この方法も好みのクリエイターを見つけられるのでおすすめです。
ちなみに、探し出した結果、結局ココナラかSKIMAで普通に商売してる人だったというケースもよくありますので、①で探した後に、好みの人がいなかったら②の方法で探していくのも良いかと思います。
個人のクリエイターと制作会社、どっちに依頼する方が良い?
これは依頼する人が個人なのか、企業なのかによって変わると考えられます。
あくまで個人的な意見ではありますが、個人が制作会社に依頼するメリットはあまりないと思います。
一番大きな理由は、シンプルに制作会社が間に入っている分、費用がかなり高くなるからです。(20万ぐらいの差が出ることもあります)
強いて言うなら、間に企業が入っているので安心感があったり、権利関係の取り決めが明確になっているのでトラブルに繋がりにくいというメリットはありますが、個人で依頼する分にはそこまで恩恵はないと感じられます。
企業が依頼をかけるときに交渉の手間が減ったりするなどのメリットはありそうなので、ある程度信頼できる人と取引したい・権利関係等もしっかりしたいといった企業が依頼する分には一考の余地はあると思いますが、高い物は高いです。
「高くお金をかければ良い物ができる」というのは確かにもちろんそうですが、「お金をかけないと良い物ができない」というのは間違いです。
比較的安価でクオリティの高いLive2Dモデルを作ってくれるクリエイターさんもいますし、安い価格帯のクリエイターでも信頼のおける人や権利関係のしっかりしている人もいます。
よって、自分好みのVtuberを作ってくれそうな個人のクリエイターを探し出して依頼するのがコスパ的にも一番良いと思います。
Vtuberとクリエイターが費用や権利関係でトラブルになっていることはSNS上で度々話題にあがるぐらいよくある話ではありますが、どちらかというと制作者側がちゃんとしていないというよりは、依頼者側に問題があってトラブルに発展することが多いので、依頼する際はお互いに気持ちの良い取引になるよう、マナーを守って依頼しましょう。
Live2Dモデルの料金相場を調査
続いて、Live2Dモデルの依頼をした際の料金相場についてです。
まず、ココナラで実際どのぐらいの料金相場で出品されているのかを調査しました。
ココナラで「Vtuber」のキーワードでサービス検索を行い、ランキング順に並び替えて上位100件のサービスの料金を調べて割合をまとめてみました。(※2024年1月23日調査)
料金 | 割合 |
5万円未満 | 44% |
5万~10万円 | 37% |
11万~15万円 | 14% |
16万~20万円 | 0% |
21万円以上 | 5% |
Vtuberのイラスト制作+モデリングまで行ってくれるものをまとめて集計しましたが、サービスによってオプションで高くなるような設定にしているクリエイターさんもいたので、細かく見てくと少し違う部分もあるかもしれませんが、大体このような割合になっていました。
意外にも5万円未満の低価格帯のモデル販売をしている方が一番多かったです。
ただ、クオリティ的にはあまり良い物が少なく、趣味程度にちょっとやってみたい人が購入してそうな印象でした。
クオリティ高いなと思えるようなモデルは最低でも6万円ぐらいからかなぁといった印象。この辺りからチラホラと良さげなモデルを作ってる人が出てくるような感じでした。
Vtuberとして真面目に活動していきたい!ということであればある程度のクオリティのLive2Dモデルは欲しいところなので、最低でも6万円ぐらいのラインから探すのが良いかもしれません。
逆にちょっと試しにやってみたいなぐらいだったら安い価格帯で頼むのも良いかもしれませんね。
また、当然のことながら価格帯が上がれば上がるほどクオリティの高い物が増えてくるといった感じでした。
ココナラはどちらかというと大手のイラストレーターというよりは駆け出しのイラストレーターぐらいの立ち位置にいる方が実績作りのために制作を受けるケースが多いようなので低価格帯で受けてる方が多いのだと思います。
知名度の高いクリエイターによる高クオリティのLive2Dモデルは20万円を超えてくる
ココナラやSKIMAなどでは、個人のクリエイターが自由な価格設定でVtuber制作を行っているため、低価格帯の料金相場が主流になっていますが、過去に実績のある有名なクリエイターにLive2Dモデルの制作を依頼すると、イラスト制作+モデリングで安くとも20万円は超えてきます。
イラスト制作とモデリングを別の有名なクリエイターに頼めば、30万・40万円と必要になってくることもあります。
これは作ってもらえるモデルが高いクオリティだからということももちろんありますが、他にも理由があります。
それは、Vtuber的には有名なクリエイターにLive2Dモデルを作ってもらうということ自体が大きなメリットになるからです。
有名なイラストレーターには、当然ファンがついています。
好きなイラストレーターが作ったVtuberってだけでちょっと見てみようかなという気分になったりするんですよね。
そうなるとVtuberのママがあの有名なイラストレーター!というだけで注目されるきっかけになるんですよね。
また、Xなどでママであるイラストレーターさんが宣伝してくれたりもします。数万以上いるフォロワーに対して。
Vtuberにとって、これはすごくありがたいことです。
つまり、技術だけでなく、そのクリエイターの知名度もVtuberにとってはプラスに働くわけです。
こういった理由もあり、技術力の高さも相まって、知名度の高いクリエイターへの依頼は高額になるのです。
ただし、前述した通り、知名度の高いクリエイターは企業からの依頼しか受けていないというケースも多いので、知名度の高い人で個人からの仕事を受けてくれる人は少ないです。
探すのは大変だとは思いますが、お金に余裕があるのならば、有名なクリエイターに声をかけてみるのも一つの手かもしれませんね。
Live2Dモデルの料金相場まとめ
料金相場について調べた結果、Vtuber用Live2Dモデルの料金は、イラスト制作+モデリングで合わせて5万円~15万円ぐらいが相場になっているようです。
他のWebサイトなどの情報を調べた感じも似たような感じなので、間違いないでしょう。
ただ、料金相場とは別に、クオリティがどのぐらいの高さなのかは本当にピンキリなので、6、7万でも高クオリティの物もあれば、10万超えてても微妙なクオリティの物もあります。
自分のお財布と相談しつつ、自分が満足するVtuberを作ってくれるクリエイターさんを探してみると良いでしょう。